ベン・ゴールドエイカーは60ドルを支払い、亡くなった飼い猫ヘンリエッタをAmerican Association of Nutritional Consultantsの専門会員として登録した。同団体はその申請を受理し、家庭のペットを、書類上は資格を持つ栄養コンサルタントにしてしまった。[1]

医師で科学ライターのベン・ゴールドエイカーは、ジリアン・マキースが持つAmerican Association of Nutritional Consultantsの資格について、同じ団体が彼の故猫ヘンリエッタを専門会員として受け入れたことを示し、その信頼性に疑問を呈した。

ジリアン・マキースは、村の集会所でふすまについて持論を述べるような無名の人物ではなかった。彼女はスコットランド出身のテレビ出演者であり作家で、2004年から2006年にかけて放送されたChannel 4のYou Are What You Eatで特によく知られ、その後も健康や食生活に関する番組に出演した。[2]彼女の公的イメージは、確信に満ちた物言いに支えられていた。食べ物が身体を説明し、身体は読み解くことができ、正しい食事が問題を正せる、というものだった。

テレビや著作の中で、マキースは果物、野菜、穀物、豆類、ナッツ、豆腐を取り入れ、加工食品、砂糖、脂肪、赤身肉、アルコール、カフェイン、白い小麦粉、添加物を避けるといった、聞き慣れた助言を広めた。[2]論争を呼んだのは、その助言の周辺にあった主張だった。彼女の仕事は、デトックス食、腸内洗浄、舌や便のサンプルを調べれば病気や必要な食事が分かるという考えなど、疑似科学的な主張を含むとして批判された。[2]

英国の医師で科学ライターのゴールドエイカーは、その権威の裏付けとなる書類に目を向けた。マキースは、インディアナ州を拠点とする栄養・食事コンサルタント向け団体American Association of Nutritional Consultantsの会員だった。[1]同団体についての記述によれば、会員資格を確認可能な資格を持つ人に限定しておらず、申請者の資格確認も行っていなかったという。[1]

ヘンリエッタの一件は、その弱点をはっきり示した。ゴールドエイカーは亡くなった自分の猫を専門会員として申し込み、同協会はそれを受理した。[1]冗談としては分かりやすかったが、狙いは真剣だった。死んだ猫が資格認定の門を通過できるなら、その門は大したものを測っていないということだ。

同じ点を示した動物は他にもいた。オーストラリアの栄養士ローズマリー・スタントンは、亡くなったオールド・イングリッシュ・シープドッグの会員資格を取得した。[1]栄養科学者ヴィクター・ハーバートはそれ以前にプードルと猫を登録しており、この件が報道された後、翌年には別の犬も登録できたとされている。[1]ほかにも、ペットのハムスターや、栄養学のディプロマミルが発行した証明書だけを提出して受け入れられた人物の例があった。[1]

マキースのより広い意味での経歴にも精査の目が向けられた。彼女の経歴をまとめたある資料は、認定機関による栄養学や医学の資格を彼女は持っておらず、2007年にはAdvertising Standards Authorityとの間で「Doctor」という肩書きを使うのをやめることに同意したとしている。[3]彼女は、自身の栄養理論を宣伝するためにその肩書きを使うことが非倫理的だという主張を否定した。[3]

視聴者にとって、資格は舞台照明のように働くことがある。資格そのものが専門性を生むわけではないが、専門性がどう見えるかを変えてしまう。検査、サンプル、食事計画、自信に満ちた診断に囲まれたテレビ司会者は、制度的な重みを背負っているように見える。たとえ、そのイメージを支える団体の一つが猫を受け入れていたとしても。

The New York Timesは後に、ゴールドエイカーの著書とマキースの会員資格を論じた書評の中で、この協会の信頼性の低さに触れた。またQuackwatchのスティーヴン・バレットは、資格のない人々に会員資格を提供しているとして同団体を批判した。[1]この出来事が語り継がれたのは、資格認定の問題を、ほとんど誤解しようのない形にまで単純化したからだった。手数料、申請書、受理、そして本来なら有資格のコンサルタントの名があるべき場所に記されたヘンリエッタの名前である。

出典

  1. American Association of Nutritional Consultants
  2. Gillian McKeith
  3. 28 Facts About Gillian McKeith