ネット上で今も視聴者を驚かせる『スター・ウォーズ』の吹き替え前の映像では、ダース・ベイダーの見た目は完璧なのに、声だけがどうにも違って聞こえる。黒いヘルメットも、マントも、そびえ立つような体格もそこにある。だが中から聞こえてくるのは、紛れもなく、ブリストル出身で強いウェスト・カントリー訛りを持つ身長6フィート6インチの俳優、デヴィッド・プラウズの声なのだ。[3][4]
デヴィッド・プラウズは、オリジナル版『スター・ウォーズ』三部作でダース・ベイダーの身体演技を担当し、観客の記憶に残る声はジェームズ・アール・ジョーンズが吹き込んだ。後年の証言によれば、吹き替えに不満を抱いたプラウズは、完成版ではキャラクターがポストプロダクションで作り直されると知りながら、撮影中にベイダーの台詞をわざと混乱させることがあったという。
プラウズの起用は、まずその身体ありきだった。『スター・ウォーズ』以前の彼は俳優であり、ボディビルダー、力自慢のパフォーマー、重量挙げ選手でもあった。その長身は、何も言わずとも部屋を支配できる人物としてのベイダーの輪郭を作るのに役立った。[3] ジョージ・ルーカスが求めた悪役には、圧倒的なスケール感が必要だった。プラウズは鎧、マント、マスク、そして動きによってそれを与えた。
しかし撮影現場では、プラウズ自身も台詞を口にしていた。向かい合う俳優たちは、場面が演じられている最中に彼の台詞を聞いていたのである。最終的な映画では、その声がジェームズ・アール・ジョーンズのより低く、抑制の効いた声に置き換えられたにもかかわらずだ。[2][4] LADbibleはその落差を端的に表現している。同じ恐るべきシス卿なのに、映画史上もっとも認識されやすい声の一つとなったあの声ではなく、プラウズの訛りで話しているのだ、と。[4]
The Fact Baseの記述によれば、プラウズは第1作の製作中、自分の声が差し替えられることを知らず、完成した映画を見て初めて知ったという。[2] 同じ記述では、彼が後に、映画製作者たちを困らせ、自分の声を最終版に残させようとして、ベイダーの台詞を話す際に意図的に間違えたことを認めたともされている。[2] その作戦は成功しなかった。ジョーンズの声は、キャラクターと切り離せないものになった。
寄せ集めで作られたキャラクター
ダース・ベイダーは、決して一人の俳優だけで作られた存在ではなかった。オリジナル三部作でプラウズがスーツを着用し、ジョーンズが有名な声を担当し、『ジェダイの帰還』でベイダーの素顔が現れる場面にはセバスチャン・ショウが出演し、オリジナル三部作の主要な戦闘シーンはボブ・アンダーソンが演じた。[1] その後の『スター・ウォーズ』作品では、アナキン・スカイウォーカー役としてジェイク・ロイドとヘイデン・クリステンセンも加わり、この役は身体、年齢、顔、声が受け渡されていく奇妙なリレーのようなものになった。[1]
こうした共同制作の構造があったからこそ、プラウズの撮影現場での抵抗は映画の中に吸収されてしまった。ヘルメットの中の人物が台詞を崩したり変えたりしても、その場面には動きの段取り、間、身ぶり、そして相手役の反応があり、シーンを前へ進めることができた。完成版のベイダーは、プラウズの身体演技とジョーンズが録音した声を組み合わせて、後から組み立てられたのである。[2][4]
声が使われなかったからといって、プラウズがベイダーから消えたわけではない。彼の貢献は、キャラクターが空間をどう占めるかにあった。身長、ゆっくりとした振り向き方、言葉を発する前からその鎧に重みと脅威が宿っているように見せる存在感である。Screen Rantのベイダー雑学の記事は、このキャラクターにどれほど多くの演者が関わったかを指摘しているが、それでも一般に思い浮かべられる姿は、今なおプラウズとジョーンズ、すなわち身体と声が一つの幻として融合した組み合わせに強く支えられている。[1]
何十年も経った今でも、撮影時の生の音声には独特の力がある。一瞬、魔法が解けるのだ。そして次の瞬間、その仕掛けが見えやすくなる。ダース・ベイダーとは、マスク越しに台詞を話す長身の男、その台詞に威圧感を与える別の男、そして二つの演技を暗闇で呼吸する一人の人物に見せた黒いヘルメットから作られていたのである。






